ニッピ東北支部岩手グループのみなさま、こんにちは。グループ長の松村厚平さんからお声がけいただきセミナーを担当させていただくことになりました。今回も去年に引き続き2日間、盛岡に呼んでいただくのはもう5回目ですね。お会いできることを楽しみにしております。
『アンドロイドは調律師を電脳化するか?2023およびパートⅡ』
【日程】
2023/2/19(日)10:30-16:30
2023/2/19(日)10:00-16:00
【会費】会員無料。一般30,000円になります。1日のみ参加の場合20,000円です。
【持ち物】チューニングハンマー・筆記用具
【主催】日本ピアノ調律師協会東北支部岩手グループ
【会場】岩手教育会館 〒020-0022 岩手県盛岡市大通1丁目1−16
【内容】https://craftpiano.com/seminar/tuner/
【詳細】
JPTA東北支部掲示板より
ユニゾン編のアップデート版と調律編です。
講師はお馴染みの鶴田圭寿氏を迎え、岩手教育会館で行います。
2日間の濃い調律の時間を、ぜひお楽しみください。
鶴田氏より
『アンドロイドは調律師を電脳化するか? 2023』
シリーズ導入部にあたる『ユニゾン編』のアップデート版です。
2018年に盛岡で開催した『ユニゾン編』の内容に、その後に得られた知見をまとめ2022年に神奈川県藤沢市で開催した『ユニゾン研究会 -第6部分音の唸りは訓練で聞こえるようになるか?-』の内容を加えました。
★あなたにとって理想的なユニゾンとはどのような音ですか?
調律を学び始めた者がまず最初に習う技術でありながら経験を積んだ調律師にとってもなお課題となり続けるユニゾンについてです。普段私達が耳と手で行っている調律技術ですが電子機器を使い視覚的に分析します。また全国のユニゾン名人たちの証言を踏まえ、より早く高精度にユニゾンを合わせるための実践的なテクニック、「高次倍音のうなり」の聴き方 を学びます。
★どのように調律すればスタビリティは強く なりますか?
終盤ではスタビリティ(保持力)について検証します。せっかく合せたユニゾンも、一度の打弦で狂ってしまうようでは実用的とは言えません。私達ができることはハンマー操作と打鍵であり、変えられるのはチューニングピンの状態と弦の張力です。ピアニストの強靭なタッチに耐え、少しでも長くピッチを保つための実践的なテクニック、「フラッグポーリング」を学びます。
『アンドロイドは調律師を電脳化するか? Ⅱ調律編』
2016年から2017年にかけて盛岡市で開催した中音編・高音編・低音編のアップデート版です。当時は各編に一日ずつかけて三日でお話しましたが今回は一日にまとめ直しました。初めての方はもちろん、前回参加された方も新しく加えた内容もあるのでぜひご参加ください。
★インハーモニシティとはなにか?
高音域を調律するにあたり必須の知識、インハーモニシティについて学びます。インハーモニシティはピアノに特有の性質であり、他の楽器の音から際立たせている要因の一つです。またそれぞれピアノが持つインハーモニシティの違いは調律の仕方にも大きな影響を及ぼします。特に高音域を調律する際にどう影響しているのかを学びます。中音域のインハーモニシティを配慮すると高音域はどのように調律するべきでしょうか?
★ミッシングファンダメンタルとはなにか?
なぜ低音域は複数の唸りが起こるのか?あるいはなぜ聞き取りにくいのか?「基音がない」とはどういうことなのか?巻線と響鳴板の音響特性を考慮しながら検証します。低音域の特性を踏まえてより調和のとれた調律をするにはどうしたらよいでしょうか?
の内容で行います。
宜しくお願い致します。