演奏者向けセミナー

『ピアノのしくみ 音色編』

【セミナー所要時間】約2時間
【必要な設備】調律可能なグランドピアノ
【最大収容人数】50人
なぜピアノの音は調律しないと濁るのでしょう?
なぜピアノの音は使用とともに硬くなっていくのでしょう?
​​実際のピアノを音響解析ソフトやハイスピードカメラを使って観察し、いくつかの実験を通して音色の秘密に迫ります。

・「うなり」について
​​ハノンを弾いた瞬間「うわっ」と思うくらい狂ったピアノは、単音でも違和感のある音が混じっているものです。調律したて「ポーン」が次第に「ニャオーン」とネコの鳴き声になり「ワンワンワン」とイヌの吠える声になり、最後には濁った雑音に成り果てます。特に新しく張った弦はすぐに濁ってしまいます。
​​なぜ音は濁るのでしょう?遥か地平に届くような澄んだ音にするにはどうすればよいのでしょう?また調律師が聴こえるという「うなり」とはなんなのでしょうか?
​​実際のピアノを調律したり、音を消したり相殺する実験などを通して「うなり」の秘密に迫ります。
​​
​​・ 「ねいろ」について
​​おおむねピアノの音色は使用と経年変化により硬くなる傾向にあります。伸びやかに歌うような音だったのが、次第に鋭くきらびやかな音になり、最後にはブリキバケツを叩くような音になります。こうなるとサステインは伸びませんし断線もしやすくなります。
​​どのような変化がピアノをブリキにしてしまったのでしょう?どうすれば元に戻すことができるのでしょう?また調律師が言うところの「針を刺す」とか「削る」とはどのような作業で何を目的にしているのでしょうか?
​​実際のハンマーに針を刺したり、ハイスピードカメラを使い弦とハンマーの動きを観察し「ねいろ」の秘密に迫ります。

『ピアノDIY』

【セミナー所要時間】約2時間
【必要な設備】調律可能なグランドピアノ
【最大収容人数】30人
ちょっとしたトラブルなら自分で直してしまえる!?ピアノの仕組みに興味が増せば、日々の練習がより楽しくなるかも?レクチャー&プチ調律体験できる企画!

・一音だけ調律する
弦が切れてしまって、新しく張られた弦はとても狂いやすいですよね。
でもその弦だけをまぁまぁ聞ける音に直すのはそれほど難しくありません。
工具をお貸ししますので調律してみましょう!

・鍵盤蓋を外し鉛筆を拾う
グランドピアノの中に鉛筆が入ってカタカタ鳴ること、ありますよね。
鍵盤蓋を外せば取れますが上手に外すにはちょっとしたコツがあります。
ピアノを傷つけず安全に鍵盤蓋を外してみましょう!