グランドピアノのアクションの仕組みを時系列にまとめてみました。
ダブルエスケープメントにより一秒間に14連打を実現しています。
1. ハンマー始動

①キャプスタンが上昇しウィペンを持ち上げます。
②レペティションレバーがハンマーローラーを押し上げ、ハンマーが上昇します。
2. ダンパー始動

③鍵盤先端がスプーンを押し上げ、ダンパーが上昇し弦を開放します。ダンパーの重さが加わった分タッチが重くなります。
3. レットオフ開始 (エスケープメント)

④レペティションレバーがドロップスクリューに当たって上昇が止まります。
⑤ジャックがレギュレティングスクリューに当たって運動の方向が上昇から右方向への回転に変わります。ジャックがローラーから抜ける摩擦のためタッチがさらに重くなります。
4. レットオフ完了・アタック

⑥ジャックの先端はハンマーローラーの下から外れます。これ以降をアフタータッチと言います。
⑦ハンマーは動力から切り離されますが慣性で打弦します。
5. キャッチ

⑧跳ね返ったハンマーのローラーはレぺテイションレバーを押し下げバックチェックに捕えられて止まります。
6. 次の打弦準備 (ダブルエスケープメント)

⑨鍵盤をわずかに戻すと、ハンマーはバックチェックから解放されます。
⑩スプリングの力でレペティションレバーは上昇し、ハンマーローラーを押し上げます。
⑪スプリングの力でジャックは左方向へ回転し、ハンマーローラーの下に戻ります。
これにより鍵盤が半分戻ると次の打鍵が可能となります。
「一秒間に14連打もできるの?」という方に。
